「夏休みのうちに引越しを」と考えると候補にあがる8月。
とは言え、縁起を重視するのであれば、8月はNGと言れています。
今回は、8月の引越しならではの注意点をまとめました。
目次
8月の引越し費用の相場
8月は夏休みシーズン。
普段休みが取りにくい会社員の人や、
子供の夏休みの間に引越しを考える人が増える時期です。
その一方、お盆の引越しは縁起が悪いと敬遠する人もいます。
実際のところ、8月の引越し費用の相場がどうなっているのか。
リクルート住まいカンパニーが行った「引越しに関する実態把握調査」の結果を見てみましょう。
<調査概要>
「引越しに関する実態把握調査」(リクルート住まいカンパニー)
【調査実施時期】 2013年3月22日(金) ~2013年3月29日(金)
【調査対象者】 18~69歳の男女
【調査方法】 インターネット調査
【有効回答数】 20,000サンプル
【調査実施機関】楽天リサーチ株式会社
単身
(荷物少なめ)45,746円
最安の相場の12月(45,033円)と並んで、2番目に安い月です。
繁忙期の3月(58,168円)と比較すると、20%ほど安い相場です。
(荷物多め) 58,447円
こちらも最安の11月(56,935円)と並んで2番目に安い月です。
さらに、繁忙期の3月(87,648円)と比較すると、30%以上安い相場です。
家族
(2人)81,582円
こちらは、通常期(5~1月)の中では、2月5月6月の次に4番目に高い月という結果。
最安の1月(75,567円) と比較すると+10%。
最高の3月(118,811円)と比較すると30%安い相場です。
8月の引越し費用相場 まとめ
単身か家族かで、月ごとの引越し費用の相場は少しずつ異なります。
そのため、月ごとに比較すると、
単身の場合は8月は安い
家族の場合は、やや高い
と言える結果でした。
・縁起を担いだり、暑さから引越しを敬遠する単身の方
・夏休みのタイミングを狙って引越しをするファミリー層
が多いと考えられます。
とは言え、繁忙期の3月と比較すると、どの引越しも20~30%は安い相場です。
他の時期に休みが取りづらいのであれば、8月を狙って引越しをするのは良いと言えるでしょう。
お盆の引越しは安いけど縁起が悪い
お盆の引越しは縁起が悪いと聞いたことがある人もいるかもしれません。
お盆は安いらしく、調べたら、昔の人は、お盆に引越しは縁起悪いとかで、引越す人少ないから安いみたいなのだが、連休中に片付け出来るからいいじゃん!とか、思って。でも、理想と現実は、別物で。
— 末期ィングスマン@スフィ (@makikong1) 2017年7月27日
お盆は、ご先祖様の霊をお迎えする行事です。
そのため、引越しをする事で、
- ご先祖様が帰る家がわからなくなってしまう
- 慌ただしい雰囲気となり、ご先祖様を迎えるのにふさわしくない
と言われているのです。
また、土用の時期と重なっていることも理由にあるようです。
昔から土用の時期は、土いじり、旅行、引越しなどは避けたほうが良いと言われているのです。
では、実際に8月はどの月が安いのか見ていきましょう。
サカイ引越センター
まずは、サカイ引越しセンターの
「お得な引越しカレンダー」を見てみましょう。
※引用 http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/cgi-bin/service/value_cal_chk_temp.cgi?ym=201909
平日(月~木曜日)に、お得な日が集中しています。
アーク引越センター
次に、アーク引越しセンターの
「引っ越しお得日カレンダー」も見てみましょう。
※引用 https://www.0003.co.jp/calendar/
30%という大幅な値下げは全て平日です。
特に仏滅の平日に多く設定されています。
六曜
縁起を担ぐ人からは敬遠される、万事に凶日とされる仏滅。
反対に大安は、「大いに安し」と言われ人気のある日取りです。
そのため、
仏滅の平日は、引越しが少なくなり、
大安の日は、平日でも引越しが増える傾向があります。
8月の
仏滅は、4日(日)、10日(土)、16日(金)、22日(木)、28日(月)
大安は、5日(月)、11日(日)、17日(土)、23日(金)、29日(木)
です。※太字が平日
このあたりも、頭に止めておくと良いでしょう。
土用
土用というと、土用の丑の日が有名ですが、
立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を指します。
実は、年に4回、季節ごとにあるのです。
そして、2019年の夏の土用は、
7/20~8/7
の18日間に当たります。
この期間は、旅行や引越しなどを避けるべきと昔は言われていました。
8月・お盆の安い引越し日 まとめ
2019年8月の引越し費用が安い日は
サカイ引越センター:
1、6、7、8、10、12、13、14、15、19、20、21、22、26、27、28日の16日間
アーク引越しセンター:
6、9、16、22、28日の5日間
という結果でした。
業者や引越しの予約状況によって、引越し料金の値引き率は変わってきます。
上記の日程を目安にして、計画を立てて見てください。
そして、同じ日であっても、業者ごとに見積もり額は変わってくるので、
少なくとも2社以上から見積もりを取り、比較するといいでしょう。
また仕事の都合上、お盆期間しか引越しができない人もいるでしょう。
気になる人は、お盆・土用の期間になる前に、一部の荷物を運び込むことをオススメします。
そうすることで、初めに荷物を運び込んだ日を引越し日とすることができます。
8月の引越しならではの注意点
大学生の短期引越しバイト
多くの大学生が夏休みになる8月。
この時期は、高い時給を求めて、短期の引越しバイトをする大学生が増えます。
そのため、
- 手際が悪い
- 不注意で荷物を破損する
といった、トラブルが増える時期です。
引越しのバイトまた夏休みやろうか考えたけど階段から華麗に転げ落ちたの思い出すたびやめようと思い直す
— せりあ (@seriazelda) 2018年7月1日
もちろん全てのアルバイトがそうではありませんが、
普段から引越し作業をしているベテランと比べるとどうしても差があります。
引越し業界は、アルバイトの学生によって成り立っている部分もあります。
自分たちで対策できることは少ないですが、
引越し作業中、出来るだけ、どのように作業をしているか目を配りましょう。
また、不安があれば、作業の途中でも責任者の人に声をかけるといいでしょう。
そして、万が一、破損などがあった場合は、運送保険で補償してもらえます。
ただし、引越しから時間が経ってしまうと、どの段階で破損したのか証明するのが難しくなります。
新居に荷物が到着したら、まずは破損がないか確認すると安心です。
エアコンや暑さ
・冷蔵庫
引越し前日までには、空にしなくてはならない冷蔵庫。
冬であれば、食べきれなかった食材をベランダなど外に出しておくこともできますが、この時期はそういうわけには行きません。
引越しの2週間ほど前から、冷蔵庫の中身を整理し始めましょう。
引越し業者は冷蔵/冷凍扱いの食品は運んでくれません。
また、直前になって食べきれなかったものを処分しようとしても、ゴミの回収日の問題もあります。
計画的に、消費しておくといいですね。
食べ物が傷みやすい季節なので、必要な場合は、クーラーボックスやクール宅急便を活用しましょう。
引越し2日前~前日までは、宅配を頼んだり外食をするのも手です。
調理器具を早くにしまえますし、食材がムダになることもありません。
・熱中症
8月はとにかく暑い時期です。
いやぁー猛暑日に引越しなんてやるもんじゃないなw
— やっと (@o_yatto) 2018年8月25日
熱中症には十分注意が必要です。
引越し作業当日はもちろんですが、準備や片付けの時も気をつけましょう。
いっぺんに作業をするのではなく、無理のないように、少しずつ進めるのが良いでしょう。
引越し当日は、近くのコンビニや自販機を活用して、冷たい飲み物を確保して作業に臨みましょう。
できる範囲で、作業員さんの分も用意しておくと喜ばれるでしょう。
・蚊
引越し作業は、玄関のドアを開けたままでの作業になります。
また、引越し当日は、エアコンなどもないので、窓も開け放つことでしょう。
そうなると、この時期は「蚊」も気になるところ。
一度刺されると、かゆみで作業に集中できなくなります。
虫除けスプレー、蚊取り線香、かゆみ止めなどは、
梱包せずに、手荷物として運ぶとすぐに使えて役立ちます。
8月の引越し まとめ
8月は比較的長い休みが取りやすい時期です。
集中して荷造りから片付けまで終えられ、効率よく引越しができる月と言えるでしょう。
縁起や暑さは気になるところですが、
お盆や土用の引越しを避けたいのであれば、
- その期間より前に、何か一つでも荷物を運び込む。
- 暑さや虫対策をして、引越しに臨む。
この2点をおさえて引越しをすれば、大丈夫です。