「北国に転勤しなければいけなくなった…」
「東北地方の大学に進学が決まった…」
そういった雪国に引っ越ししなければいけない人にとってみれば、色々と心配事が絶えないでしょう。
心配事の中の一つに
「雪国に引っ越しする際、雪が降ってきたら引っ越しは決行されるのか?」
「何を準備したらいいのか?」
と思われる方も多いのではないでしょうか。
そういった方向けに、引っ越し当日に雪が降った場合の注意点等を紹介していきたいと思います!
目次
雪の日引越しの梱包や運搬作業 注意点はココ
雪の日の引っ越しを経験したことがあるのですが、一言で言ってしまえば大変です!
雨の日以上に注意しないといけないことが多く、煩わしい引っ越しになります。
それでは何に注意しないといけないか紹介していきます。
前もって引っ越し業者に確認しておく
特に12月~2月の雪国への引っ越しを決めている人はあらかじめ、引っ越し業者に対応方法を聞いておきましょう。
では、引っ越し業者は雪が降る可能性が高い場合一般的にどのような対応をするのでしょうか。
トラックのタイヤを雪道用に換える
普通の状態で雪道を走るとスリップの危険性が出てきます。
そういう状態を防ぐために、多くの引っ越し業者は雪道を走る予定がある場合は、
タイヤ交換を行うことが一般的です。
作業員が替えの靴下を多数準備している
雪の中で長時間引っ越し作業をする場合、靴下が濡れてしまって作業に支障をきたすことが考えられます。
あらかじめ多数の靴下を準備することが一般的です。
梱包や作業においての注意点
故障しやすい家電製品は必ず段ボールに入れよう
家電製品に雪が付着すると水になり故障の原因をつくります。
そうならないためにも、家電製品は段ボールに梱包するのがベストです。
また、段ボールに梱包した後、ビニール袋で包むことにより2重にして家電製品を保護することをお勧めします。
万が一家電製品に水分が付着した場合、すぐにふき取りましょう。
雪の日の引っ越しは転倒リスクが高くなる
雪の日は雨の日以上に転倒のリスクが高まります。
とりわけ、前日に雪が降り地面がアイスバーンの状態になっている場合は最も危険です。
引っ越し業者はプロなので大丈夫だと思いますが、
引っ越しの手伝いをしないといけないときは最大限に注意してください。
暗闇の中での荷物の搬入に備える
冬に引っ越しをするときに気を付けないといけないことは、
「日が落ちるのが他の季節に比べて早い」ということです。
さらに雪国でない地域から雪国への遠方の引っ越しの場合は搬入作業が夜になることがほとんどです。
引っ越し業者もライトなどを装備してるとは思うのですが、
自分でも夜の引っ越し作業に備えてライトを準備しておいたほうがいいでしょう。
ライトがない状態での暗く雪が降る中での作業はとても危険を伴います。
防寒対策をする
当然ながら、雪が降ると同時に寒さにも襲われます。
引っ越し作業は、玄関を開けっ放しにして行われますよね?
たとえ、室内にいたとしてもかなり冷えます。
フリースやダウンのコートなど、とにかく防寒対策は万全を期すべきです。
ヒートテックを着る
ホッカイロを下着につける
ブーツや長靴をはく
など可能な限り寒さ対策をしておきます。
手がかじかむので、作業用の手袋もあると安心です。
防寒用具は、自分で持っておくか、取り出しやすいように梱包しておくと◎
暖房器具をすぐ出せるように梱包しておく
エアコンだけでは、とてもではないですが対応できない場合もあります。
石油ストーブ
電気ヒーター
電気毛布
ホットカーペット
など暖をとるのに必要な器具は、奥にしまい込まず、取り出しやすいように梱包しておきましょう。
通電させておく(電力会社を手配)
石油や灯油を用意しておく
など、すぐに使えるような準備もあらかじめしておきたいところです。
普段雪が降らない地域は道路状況に要注意!
冬になると雪が常に降る地域の引っ越し業者は、「雪が降る状況」を心得ているため、任せられます。
でも、例えば
「雪が全く降らない地域の引っ越し業者を利用しての雪国への引っ越し」
「雪がほとんど降らないの地域での引越し当日の雪」
であったりする状況では注意が必要です。
よくある事例は、
・雪によって交通事故が起こり交通渋滞が発生して足止めをくらう
・交通事故そのものに巻き込まれる
というもの。
引っ越し業者が雪の状況下での作業が乏しい感じであれば、一度引っ越し業者と相談を行い、
あらかじめどのような対策を取ればいいか互いに話し合っておきましょう。
さらに、雪が降って交通渋滞などに巻き込まれて長時間かかってしまった場合など互いの食い違いが発生しないように、
事前にシュミレーション等によって見積もりなどを計算しておいてもらうのもいいでしょう。
また、引っ越し業者は会社や時期などによって担当する作業員の能力また作業の質が異なってきます。
ちなみに雪が降りやすい1月~2月の引っ越し業者のサービスの質は上がる傾向があります。
なぜか?
「1月~2月前半は引っ越し業者が忙しくない時期」だからです。
概ね引っ越しの繁盛期は進学・就職時期と重なる2月末~3月末までです。
繁盛期の前の時期に当たる1月~2月前半は引っ越し業者にとってはあまり忙しくない時期と言えます。
引っ越しの繁盛期にはアルバイトなどを大量に採用するために、
引っ越しの際の作業員が経験が浅かったりしてサービスの質が下がることがあります。
つまり雪が降りやすい1月~2月前半の引っ越し業者の質は高いといえます。
ただ、北海道などは2月末でも雪が降ることは多々あって作業員の質を心配する方もおられるかもしれません。
サービスの質が下がるからと言って、作業員がアルバイターだから破損事故が必ず起こるというわけではありません。
アルバイターも引っ越しの仕事を始める前に研修をすることでいくらか経験を積んでいます。
とはいえ、「2月以降はサービスの質がそれ以外の時期よりも落ちる可能性がある」
ことを頭の片隅にでも入れておいてください。
心配な方は事前に作業員の状況などを聞いておくのも一つの方法です。
雪の日引越しの延期・キャンセルについて
確認しておかないといけないことは、
「雪の日には引っ越し業者はキャンセルや延期をしないのか?」
ということ。
結論から言うと『雪の日でも引っ越しは決行されます!』
雨の日と同様で、雪の日に引っ越し業者が延期やキャンセルをしていたら、雪国の引っ越し業者は仕事になりません。
雨の日でも雪の日でも関係なく引っ越し業は引っ越しを行います。
標準引越運送約款
大手の引っ越し業者の大部分が適用してる、国土交通省が規定した「標準引越運送約款」の中にも
『雪の日の引っ越し業者のキャンセル・延期』の文言は書かれていません。
利用者からの雪の日のキャンセル・引っ越しは雨の日と同様に可能です。
ただこれも雨の日と同様に、キャンセルする日程によってキャンセル料が発生します。
キャンセルの場合
標準引越運送約款
キャンセル料金
前々日のキャンセルや延期の場合 ➡見積もり料金の20%以内 前日のキャンセルや延期の場合 ➡見積もり料金の30%以内 当日のキャンセルや延期の場合 ➡見積もり料金の50%以内 |
国土交通省が定めている規定によれば、
キャンセル料金は前々日で見積もり料金の20%以内、前日では30%以内、当日の場合は50%以内とされています。
3日前であればキャンセル料は発生しません。
日程変更の場合
日程変更の場合もキャンセルと同じで日程によって日程変更料金が必要になってきます。
日程変更の難点は、
「引っ越しの繁盛期である場合は、自分の都合で変更日を決めることが難しくなる可能性が高い」
ということです。
通常、引っ越し業者はある程度先まで予定を組んでいることがほとんどです。
引っ越しの場合、以前の部屋の契約などいろいろ要素も絡みあってきます。
日程変更・延期はなるべくしないことが賢明です。
雪の日引越し まとめ
雪の日の引っ越しは引っ越し業者・利用者共に大変困難を伴う作業になりがちです。
あらかじめ、入念な準備をすることでリスクを軽減してから引っ越し作業に臨むことが大切です。
引っ越し業者にすべて任せるのではなく、自分でも準備できる範囲で準備しておくことが大切なのではないでしょか。
防水・防寒対策を万全にして、雪の日引越しを乗り切っていきましょう!